さかな勉強会

目的:さかなに関する洋書を輪読することによって幅広い知識を得ること
開催頻度:年2回、夏と冬
開催場所:大学の野外教育研究施設
事務局:〒606-8502 京都市左京区北白川追分町. 京都大学大学院理学研究科動物生態学研究室内. さかな勉強会事務局. 事務局長. 北村淳一. kitamura@terra.zool.kyoto-u.ac.jp

次回の開催予定:私が忙しいので今のところ無し(開催案内のメールがほしい方は連絡下さい)

さかな勉強会の紹介文
 淡水魚勉強会は近畿地方の大学院生が中心となって2002年1月から活動を行っている。ことの発端は、現在の淡水魚のおかれている河川環境の現状を憂い、次世代を担う若手研究者の卵(孵らないかもしれない)を広く集め、淡水魚に関する知識と議論を高めようと考えて、北村が呼びかけたのが最初である。実はこれはたてまえで、本音は分厚い教科書的な洋書を前にして、英語の不得意な私が途方に暮れていた時に、何とかもっと楽に読めて知識を増やせないかと考えて、ふと頭に浮かんだアイデアからである。実際情けない話でもあるのだが・・・。しかし、最初のもくろみとは別に、様々なメリットを持った非常に充実した会になってきた。これまで定例会を3回行い大分軌道に乗ってきたので、今回この「ぼてじゃこ」で勉強会のことを紹介するに至った。
 論文を作成する時には、 必ずIntroductionにその研究の背景(つまり一般性)を書かなければならない。その一般性を勉強するということが本会の主目的である。そのため主な活動は、教科書的な洋書の輪読および最近の知見に関するレビューで、洋書においては各章ごとに担当者を決めて訳してもらい、年2回の定例会において発表し議論することである。定例会は冬休み中の1月の第2週と夏休み中の8月か9月中に2泊3日で国立大の野外教育研究施設で行われる。発表時間は各章1時間から1時間半とり、担当者が作成したレジュメと教科書を見ながらじっくりと議論している。発表ごとに座長を決め、進行を指揮してもらうことになっている。なお、座長は人の発表中に寝ていた人がする決まりとなっている。討論は勉強会のスローガンである「意識は高く、レベルは高く」をモットーに非常に厳しく活発に行われている。発表の終わった日の夜は決まって懇親会、つまり宴会となり、各人の研究成果や淡水魚の話題や経験談に沸く。さらに夏に行われた定例会では、施設の前を流れる由良川で、実際に勉強したことを水中で観察し河川の生態系を肌で体験した。その日の夕食には由良川で、素手でとったカマツカと釣ったカワムツを調理するなどして、懇親会に花が咲いた。カマツカはやや美味であったが、カワムツは骨が多くあまりおいしくなかった。全体的に勉強会は和気あいあいと楽しく行われている。これまで行われた勉強会の日程・場所・参加人数・教科書を以下に記す。()内はお嬢の人数。
第1回:2002年1月6〜8日.京都大学理学部付属瀬戸臨海実験所.15人(2)
    Cyprinid Fishes -Systematics, biology and exploitation- (Eds) Winfield &Nelson
第2回:2002年8月20〜21日.京都大学農学部付属芦生演習林.6人(1)
    Stream Ecology - Structure and function of running waters - Allan J.
第3回:2003年1月6〜8日.奈良教育大学附属演習林大塔寮.10人(2)
    Stream Ecology - Structure and function of running waters - Allan J.
第4回:2003年8月25〜27日.京都大学農学部付属芦生演習林.11人(2)
    Ecology of teleost fishes - Second edition - Wootton RJ.
第5回:2003年1月6〜8日.奈良教育大学附属演習林大塔寮.8人(絶滅)
    Behavioural Ecology of teleost Fishes (Eds) Godin JGJ.
 年2回の予定で定例会を行っている。第6回は未定で、参加者を募集している。参加資格は、やる気のある若手(年齢は問わない)であることが条件である。参加者には教科書の中の1つの章を担当し引用文献などを調べ聴衆が理解することができる程度の発表をすることと、その後に担当した章の書評を書くことが義務づけられている。教科書代を除く一人あたりの出費はこれまで約6000円と低コストで行われている。参加希望者は淡水魚勉強会幹事の北村までご連絡ください。
 なお、会を運営するに当たって村上興正・堀道雄・渡辺勝敏先生(京大)には施設の利用の責任者になっていただいた。さらに細谷和海先生(近大)には会の運営に対して多大な援助をいただいた。ここに多大なる感謝の意を表する。

北村淳一(2003)書評 Stream Ecology- Structure and function of running waters - J. David Allan著 Kluwer Academic Publishers (1995)ボテジャコ7:魚類自然史研究会会報 より加筆修正した