ニホンジカのQ&A

ニホンジカってどんなシカ?

シカの仲間は、哺乳類(母乳で子供を育てる)のうち、偶蹄目(偶数の蹄を持つ)のシカ科に分類されます。約8kgしかないプ−ドウ−から800kgにもなるムース(ヘラジカ)まで、およそ16属36種が世界中に現在生息しています。全ての種が草食で、南方には原型的な小型種がいて主に森林で暮らし、北方にいくほど大型の種がいて、草原をよく利用しています。この中で、ニホンジカは中間サイズのシカで、森林と草原にまたがって生息しています(林縁性)。

ニホンジカってどこにいるの?

学名がCervus nippon、英語でもsika deerと呼ばれるので、日本だけに生息すると思われがちですが、実際にはロシアからベトナムまで東アジア一帯に分布しています。 「種」を形や生息地などで更に区分したものを「亜種」と呼びますが、国内でのニホンジカの亜種は、エゾシカ(北海道)、ホンシュウジカ(本州)、ツシマジカ(対馬)、キュウシュウジカ(四国・九州)、マゲシカ(鹿児島県馬毛島)、ヤクシカ(同屋久島)、ケラマジカ(沖縄県慶良間諸島;人為移入)の7亜種に分けられています。ただしこれらの分類は、今後の遺伝子研究などにより書き換えられる可能性があります。

ニホンジカの大きさは?

日本では、北海道から南西諸島まで、南北に長い列島に野生のシカ類は1種類しかいません(山岳地帯にいるニホンカモシカはシカ科ではなくウシ科です)。そのためか種内の変異が大きく、エゾシカ(オスの体重約130kg)はヤクシカ(同約50kg)の2倍以上もあります。 マゲシカはほぼヤクシカと同じか少し大きく、オスの肩の高さは70cmほど、鼻先からお尻までが130cmほどです。メスはオスより一回り小さく、子供は3才くらいで大人の大きさになります。

シカの角

シカ科ではトナカイ(雌雄とも生える)を除く全種で、オスだけに角が生えます。シカ科の角(枝角)は、皮膚が盛り上がってつくられ、枝分かれした硬い角(枯れ角)になった後、毎年落ちて生え変わります。これに対してウシ科の角(洞角)は、骨の芯があって生え変わらず一生伸び続けます。枝角の枝の数は種によってほぼ一定です。ニホンジカは普通4尖(片側で枝4本)になりますが、生まれて1年間はオスも角がなく、1才では枝のない1本角が左右に生え、2-3才から枝分れが始まります。従って、角ではおよその年齢しかわかりません。

((C)立澤史郎)


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