〜アフリカ、タンガニイカ湖にシクリッドの藻園を追って〜

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東アフリカ、ザンビア共和国の湖岸の街ムプルングに行ってきました。


二年前、D論の審査員をして下さった堀道雄先生(京 大・理)に、タンガニイカ湖に藻園 らしきものを持つシクリッドがいると教えて頂いてから考えていたアフリカシクリッド調査。マラリアの脅威で眠れぬ夜を過ごしたり(日本で・・)、チケット の制限で地球東周りでアフリカに行くことになったり、トランジットのためだけに寄ったナイロビで不意にビザが必要だったり、タクシーにぼられたりしました が、 ザンビアの首都ルサカに予定通り到着し本隊と合流しました




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ルサカの街並。日本のJICAによって整えられた道に日本車が走り回っていました。


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少し街をでると広大な大地。一部が畑になっていて、時に見渡す限りの大農園が広がる。このようなプランテーションはほとんど白人の経営で、端から端にわた るスプリンクラーが稼働することで維持されている。
bus
ルサカ発AM4:00、1200km、12時間のサバンナを突っ切るバスの旅(暴走)。案の定、途中ブレーキの故障で一時停止。地元の人々でむせ返る車 内、真っ暗な中、声をかけられたと思ってふと見ると、真っ黒な後頭部らしきものが、よく見ると目が爛々と光りこちらを見ている顔だったのに気付いた時は、 本当に怖かった。
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夕方に湖岸に着くと、とてもきれいな夕日が迎えてくれました。毎日毎日、空と湖がとてもきれいでした。
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鏡のように空を映す湖面。こんな凪の景色に今まで海で研究してきた僕は魅せられて、また水中でなくした物が流されないので拾えることに幾度も助けられまし た(水中カメラ×4、ダイビングコンピュータ−×1、メッシュバッグ×1その他そのた、そのた・・)。
lunch
調査地にてランチ。朝漁師から魚を買って、昼に炭を起こして焼いていました。この日 は10cmほどのチャンギリ (Lepidiolamprologus spp.)、ナミェレ(Optalmotilapia ventralis)、カリラコンコト(Haplotaxodon microlepis)。地元ルング語で挨拶し、魚いくら?と聞くと、この日は自家用の魚を無償で分けてくれました。
mkupi
シクリッドの最大種ムクピー(Boulengelochromis microlepis)。市場での存在感も王様の貫禄でした。
oreo
ティラピアOreochromis tanganyikae。このなかまはため池などで養殖され重要な水産対象種。視線を感じて顔をあげるとこの魚がこちらを見ていることが 何度もありました。追うと金 属光沢の怪しい一閃を残してゆきました。
katoto
この日は、前日のスイスチームが開いたパーティーで仲良くなったオーストリアチームの調査地に連れて行ってもらうことに。そこはワニの住む河口が近く、2 年前にワニが確認されたところ。ただ彼らはマラリアにも寒さにもワニにも強いみたいで水着でシュノーケリングしていたため、割と安心して?潜れました。
buescheri
ここは大地溝帯特有の景観で、一抱えほどの大きさの石が急な斜面を形成していて、時に雪崩のように石が崩れ落ちる。これはNeolamplogus buescheri、またChalinochromis brichardiも初めて見ることができました。
bucher
この日はスイスチームのドクターヘッグと、シクリッドの新種発見で高名なBücherさんのところへ。彼は村に寝泊まりして漁船を借りて調査中。ものすご く 良い人でランチをごちそうになって一緒に潜ったら癒されて朝より元気になっていました。
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水中では別人。海パンにBCジャケットを着て一目散に魚を追いかける。Bucherさんと、彼の名前がついた上記のNeolamprologus buescheriを観察することができ、大 変幸せでした。また、彼にグッドダイバーの称号を頂きました!
chipwa
週末は堀隊長に従って遠征。この日訪れたのはタンザニア国境を望む小さなリゾートの浜。白い砂は心を浮き立たせる。
schanba
砂浜に櫂を突き立てて船を繋ぎ止める船長、スチャンバさん。彼のもつティラピア養殖池でのカワウソとの戦いの話をしてくれたり、農園で 作ったトウモロコシで奥さんが作ったカンチネを分けてもらったり、カタタ(ヒットしたけど・・)を持ってきてくれたりと、楽しませてくれました。
boat
調査船はこんな通称バナナボート。
荒れるとびしょ濡れになる。
大荒れの日に遠くの雷鳴を恐れて競って体を低くしたのが
懐かしい。波が高い日には迎えにきた船が着岸できず、
服のまま船まで泳ぎ途中で眼鏡が流された。。
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スキューバで潜る。キプリクロミスが水柱に降るように群れていた。
kasenga
調査地の村では、子供たちがとにやくやたらと名前を呼んで手を振って、調査道具を運んでくれたりと相手にしてくれる。この日は前日カメラケースを流してし まったのを子供 たちに見つけてもらったお礼にお菓子をあげた。
vmoorii
タンガニイカでも藻園を発見!Variabilichromis mooriiは なわばり内に藻を繁茂させている。右の稚魚はこども達で、子は両親ペアに保護される。















3ヶ月間、日本から離れ、
全く知らなかったシクリッドの世界、タンガニイカ湖で過ごしました。
湖南端の西や東の浜で様々なシクリッドを見る こと ができ、
また市場や村を訪れ、地元の人々と交流してア フ リカを体感しました。

カタタ(地酒)に当たって寝込んだり、浅瀬にダイブし て負傷・流血したりと、自業自得のひどい目にあった時はつらかった。また日々マラリアを恐れ、毎日の18:00~20:00の停電をやり過ごして不便なこ と もありました
(おかげでこのページができました)。

同じく調査に訪れていたスイスとオーストリア の同い年くらいのPDや院生と仲良くなったり、
地元の人々としょうもない冗談で笑い合ったり したのは楽しかったー。
ダイビング後に帰りのボートの上で湖岸に点在 するマンゴーの集落を見ながら
昼寝
するのが好きでした。

何より、隊の皆さんと本当に胸をドキドキさせ ながら 調査できて幸せでした。
今ここで潜っていられて、とりあえずはそれだけで満ち足りている、と感じる日々でした。

調査の結果は只今分析中!結果はCOMMING SOON!
肝心のシクリッドの写真も追加予定!!


☆HOLIDAYS SPECIAL☆

調 査も楽しかったですが、休日もまた。


ニャモコロビレッジ探検


niamukolo charch
ム プルング近郊で唯一の(?)観光名所、ニャモコロチャーチ。
200年の歴史を持つが、100年前にツェツェバエが介する眠り病で街が放棄されたときに廃墟に なった

一見強面の若者が写真を撮ってくれとおかしなポーズを決めた。


スンブサファリ

隊 のみんなで、ムプルングから船で3時間ほどのスンブナショナルパークを訪れました。
buffalo
まだ生々しいバッファローの蹄跡。
動物園のように見放題というわけにはいきませんが、ガイドさんを頼りにそーっと動物を追跡したり、
体を低くして野生動物を
ブッシュの隙間から垣間みたり、バッファローの何十頭もの群れが
走り去る野生の音を聞いたりと、楽しめました。

crocks
スンブと言えばワニ!砂地にネストがあり、孵化後の卵が転り繁殖していて
多数生息する。
波打ち際にごつごつした背をちらちら見せていました。
湖で暮らす人々を恐れさせ、様々な武勇伝や噂、時には悲しい話を生みだし続ける。

hipo
もう一つの目玉、カバ。日中は目、耳、鼻だけを出して水中で過ごす。
耳をぱたぱたさせてかわいい。しかし夜は上陸して摂餌し、
あちこちに体を擦り付けた一面ドロドロの跡がある。
水中で出会って、かれらのなわばりに入ると、攻撃的で本当に危ないらしい。


2日市で買物
gilbert
月 に一度、喧噪とともに開かれる市へ、ギルバート君と。
ほとんどが古着の服で、屋根もない地面に敷かれたシートに並べられている。
タンザニア経由でヨーロッパから入ってくる。
日本でも知られたブラ ンドのジーンズが1$程度 と安価。
手をグーにして肘から拳の先までがウエストの幅だと彼に教えてもらって、
買って帰ると本当にサイズぴったりでした。




フルーツ食べ放題
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ウォッチマンのチニャマさんが、村市場でブッシュフルーツを買ってきてくれました。
様々なフルーツがあり、とりわけマンゴーは食べ放題で、途中で食べ過ぎは体に悪いとたしなめられましたが、
本当に幸せでした。

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半栽培のブッシュフルーツ。上から時計回りでMABUNGO、MASUKU、IMFUNGO
いずれもとにかく種が大きくて食べにくい。
MABUNGOはパッションフルーツ、 MASUKUは柿、
IMFUNGOは酸っぱいブドウ味。



カメレオンボーナス
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チニャマさんが見つけました。
彼は日本語の語尾『かな』がお気に入りで、「ボーナスかな〜?」と
持ってきておかしかった。
地元の人は、カメレオンには毒がある、触るとお腹を壊す、死ぬ、と言って本気で逃げる。
ある雨上がりの朝、20cm位のまっ黄色なカメレオンが、庭で死んでいるのが見つかって、
メスのカメレオンが妊娠すると木に登り、落下してその勢いでお腹が割れて子供が分散する
という伝説を聞きました。足で木からぶら下がって、手は中空を掴んで佇んでいたり、
とにかく不思議でかわいい生きものです。



30th Anniversary
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コックのアギーさんが伝統料理を作ってくれました。
ワリクク(鶏のトマト煮)、ブカブカの薫製を戻して作るトマト煮、カペンタの煮付け、
キャッサバの葉と砕いたピーナツの和え物、トウモロコシとキャッサバのシマ、
そしてケーキ!

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トウジンビエとトウモロコシの酒、ムバラウォーター。
ザンビアでも多くの人がエッ!というローカルな酒。
バケツ一杯買ってきて鍋で暖めて飲む。
彼はウォッチマンのビクターさん。
年齢が近いこともあって、もっとも気兼ねなく話せる。



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ハウスキーパーのムスルタさん(左手前)とウォッチマンの二人に、タンガニイカ調査隊の皆さん、
そしてルサカから来ていた水産専攻の学生さん達と。良い思い出になりました。



カサマ訪問
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調査も終盤、ムプルング滞在3ヶ月弱の時に、Study permitをとるためカサマという
ザンビア北部最大の街を訪れることに。ムプルングからバスで3時間半、夜中3:00発で
昼の13時にはカサマを出るという強行日程でへばりそうになりましたが、
久しぶりの選び放題の酒とか菓子を見るだけでテンションも上がりました。
この線路はあこがれの地、タンザニアのダルエス=サラームへと続きます。

さて、次の目的地は何処へ??