世界のサンゴ礁をめぐる旅
−栽培藻類の起源をたずねて−



モンバサで漕ぎ出す。



mombasa
空港から町に向う車窓から、 干乾びて埃っぽい大地、道路際に並ぶ粗末な作りの棚、そこに並ぶ野菜や干魚、地面に座る人々を見て、またアフリカに帰ってきたことを実感したケニヤのモン バサ。しかしそこにはすばらしい海がありました。この海を見た時から、モンバサ調査はテンション最高!こ れは町 からすぐ北にあるパブリックビーチ。椰 子の木に縁取られた白い砂浜がど こまでも広がっていた。




ship
モンバサで、まずモーリシャスで紹介してもらえたKenya Marine and Fisheries Research Instituteのデービッドを訪ねた。彼がものすごく親切に手配してくれて、技官のボアズさん(写真左)を雇って調査を手伝ってもらうことに。今から 思えば相当に我侭なお願いが多々あったにも関わらず、ボアズさんは、忍耐強く聞き入れて、全て実現させて下さって、本当に感謝です。
先の浜で、マンゴーの刳舟を借り切って調査することに。

liziki
漁師のリジキを雇って漕ぎ出す。この写真では分からないけど、心が明るくなるさわやかな微笑を常にたたえていて、長い時間、あっち へこっちへ、もっと良いとこへ、という 僕の要求にも嫌な顔一つせず答えてくれて、心に残る良い人でした。


malindi
バオバブ街道をレンタカーで飛ばして3時間。マリン ディの町に着いた。ここもリゾートがあり開かれた町だけど、モンバサの喧騒や煩雑さと対照的に、バオバブの木陰にできた清潔な町並み、その中を果物を頭に 載 せた村人や、一際目立つマサイの人々が行きかう。
何もないけど全てあるパラダイスホテル、マラリアが危ないけど野外で夕食、マサイが道端で売るビーズのお土産店、地元の食堂での甘いチャイと謎のパン。全 て気に入りました。


sisco
マリンディの漁師、キャプテンシスコ。彼に後ろのグラスボートを運転してもらい調査に出た。調査後、翌日の手配をするた め次の町に行くと言うと、そこに知り合いがいるから、と車に乗り込だ。タバコ買うから止まってくれと言われ、タバコ代持ってる?と聞いたこちらが恥ずかし くなるくらい、何を求めるでもなく。今日は良い日だ、幸せだと、ニコニコしていて、かなり元気付けられた。

watam
この日は国立公園の協力を得て、ガソリン代だけでレンジャー(右の二人)に船を出してもらい、調査に行く。左端がボアズさんで、続 いてケンタ君。国立公園で勉強中だが僕の調査に興味を持ってくれ、 同行することに。
このようにケニヤではサンゴが残ることろには国立公園が設置され、国立公園の中に保護区があって、アクセスが制限され保護されています。



kenta
ケンタ君はマサイ。自然保護について学ぶために、村を離れている。なぜ?と聞くと、動物たちがあんまり素晴らしいから、と答えた。




 
飛行機の遅延で寝不足で早朝に着い たモンバサ。調査の不安もあり、手配すべきことも山積み。
そのせいもあって楽園モーリシャスから来て、またアフリカだーと一瞬げんなりしました。
すぐレンタカーを借りて、
海の情報を集めるため観光案内所へ、先の旅の航空券を買うため旅行代理店へ、
そしてインターネットを探す。幸いじきに町の人がすごく親切だと気付く。
聞いて聞いて、夕方に何とかKenya Marine and Fisheries Research Instituteを見つけることができた。
あとは、ここの研究員の方々が本当に親切で、ここの海に行くと良い、明日はマリンディ、
マリンディには友達がいるから彼に電話したら宿を取ってくれる、技官のボアズさんに手伝ってもらえば良い、
と全て手配してくれました。モーリシャスで偶然であったアフリカのGIS研究者のネットワークに心から感謝です。
皆さん本当に気の良い方々で
、楽しく調査することができ ました。
モンバサ、マリンディ、そしてワタムの町に行き、レンタカー屋にだまされたりもしましたが、
出会えた人々がとても良い人たちでした。


ケニヤのサンゴ礁は、僕はリーフの中しか見れませんでしたが、
町に近いモンバサの浜では、レジキに探し回っててもらっても、生きたサンゴの集団がぽつっぽつっと点在する程度。
マリンディ、ワタムでは、連れて行ってもらったポイントの周辺数10メートル四方だけサンゴ群落があるという状態でした。
プランテーションやリゾート開発によって陸域の赤土が流出してダメージを受けていたのに加え、
近年の世界規模の海水温の上昇でサンゴの65%もが白化し死滅したという。
サンゴの骨格ももはや崩れ去り、畑となる基盤や隠れ場所を失った
なわばり性スズメダイの魚影もきわめて薄い。
ケニヤの東岸は遠浅 でリーフが発達しているけど、その上はひどくかく乱を受けている。
しかも、おそらく漁民や村に暮らす多くの人々と関係なく、彼らのためでもない開発のために。
そんな中で、ケンタ君に出会いました。
彼はボアズさんや僕に、白化の原因や、サンゴ礁の荒廃と陸域の開発との因果関係、
世界の海の状況をずーっと聞いてきて、
その真剣な眼差しには心を打たれました。


モンバサを後に、次はエジプト、シナイ、紅海。
この時、エジプト国内線の航空券が、ネットで予約していたものの、どうしても買えなくて苦労していた。
チケットもなく果たして調査地まで行けるのか、またまた不安な出発となりました。

次は、英語があまり通じない、過酷な争いを強いられる客引きとタクシーにやられっぱなしのカイロ、
青い海シャルム・エル・シェイクと、真のオアシス、ダハバ旅行記。


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